新ジャンル『異世界ミリタリー』提唱
私は以前、「アニヲタWiki」という場所で、「異世界ミリタリー」という記事を投稿しました。ちょうど、今から一年前の話です。
その記事はアッサリ消されてしまったのですが、ただ私のHDDにとどめておくだけではもったいない。
というワケで、ここに改めて、私は“異世界ミリタリーもの”というジャンルの提唱を行いたいと思います。
以下の記事は、私がアニヲタWikiに投稿した記事を追加・改定したものです。
2020/12/22 ちょびっと更新、番外に「War Thunder」追加
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異世界ミリタリーとは、
1.我々の地球とは異なった地球を舞台にしたミリタリー物語
2.現実の軍隊が、典型的な中世ファンタジー風の異世界に転移する異世界モノ
という2つの異なったジャンルを指す言葉である。本項では主に前者の記述が主で、後者は補助的に述べるに留める。
- 【1.の特徴】
- 【2.の特徴】
- 【異世界のようで異世界じゃないちょっと異世界なミリタリーもの】
- 【異世界に行きたい!どうすれば?】
- 【番外編】
- 【ボツネタ集】
- 【事の顛末というか愚痴というか逆ギレというか】
【1.の特徴】
●1.の概要
こちらは(少なくとも本邦では)1980年代頃から見られるようになったジャンルだが、そもそもの定義が曖昧な所があり、内容も歴史改変SF(オルタナティヴ・ヒストリー)や架想戦記もの、スチームパンク、レトロフューチャーの要素を含み、どれが元祖なのかをハッキリ決めるのは難しい。ただ、初期の作品にして代表作は『王立宇宙軍 オネアミスの翼』と見て間違いは無い*1と思われる。
●基本的にはヨーロッパ近辺をモチーフにした世界観をしている
この点は「ナーロッパ」と揶揄される事もある中世ファンタジー風異世界と共通しているが、こちらの理由は近代に起きた二度の大戦がいずれも欧州が主な戦場だった事が大きいだろう*2。異世界のモチーフになる戦史、兵器、人物、歴史、政治や文化、地理、植生等にまつわるエピソードも当然欧州の方が多くなるし*3。異世界ミリタリーとジャンル的に近いスチームパンクも、「ネオ・ヴィクトリアン」と称される事がある等欧州文化の影響があった。数少ない例外の『王立宇宙軍』は中央アジアを思わせるエスニック風の世界観であったが、パイロットフィルム版の頃はまだヨーロッパを思わせるような作風であったし、完成版でも一部の登場人物の名前に欧州風の名残がある*4。
その為、ベトナム戦争のジャングルの緑の地獄や、湾岸戦争以降の果てしなく続く中東の砂漠を思わせるような異世界が舞台になる事はほぼ無い。海外に目を向ければ、異世界ではなく地球外の惑星を舞台にしたミリタリーSFには幾つか見られるが*5、イラストレーターの理間高広氏が語られていたように、今読むと「時代感じるんでしたよね?」となってしまうような作品も少なくない・・・
SF戦争物だと、ついついその時代に「うわーリアルっぽいなあ」と感じる味付け全開で描きたくなるけど、それは数十年後には単に「あーベトナム戦争頃っぽいなあ」「あー湾岸戦争頃っぽいなあ」「あーイラク戦争頃っぽいなあ」「あードローンとか流行り始めた頃っぽいなあ」と見られるだけなんだよな…
— 理間 高広(『プリセイジ・ペリータ』DL販売中!) (@Rima_tk) 2019年8月26日
●必ずしも魔法要素を出す必要はない
中世ファンタジー風異世界では魔法要素はほぼ必須であるが、異世界ミリタリーものにおいては魔法が存在しない設定の作品が多い。
無論、魔法要素がある作品も無いわけではないが*6、大抵は補助的なものに過ぎない。あまり魔法要素を全面に出しすぎるとパワーバランスがおかしな事になるし、「魔法を使わないと倒せない敵」を出して解決する場合もある。
●モンスター、クリーチャー的な異生物が出てこない
中世ファンタジー風異世界では巨体で空を飛び火を噴くドラゴンやペガサス、グリフォン等々の各種キメラ、雑魚兼エロ役のスライム等の魔法生物、エルフやドワーフ、ミスター竿役のオークやゴブリン等の亜人種はお馴染みの存在であるが、異世界ミリタリーものでは基本的に出てこない。これは恐らく、世界観的に違和感がある上、どちらか一方にパワーバランスが片寄りがちになってしまうからだろう。出すとしても地球の生物とはかけ離れたエイリアン的、無機質的な存在になる事が多い。
大抵はマクガフィン的な都合の良い敵役*7、良くてマスコット*8、最悪書き割り同然の背景役*9である。
亜人は輪をかけて稀な上、出たとしても見た目は普通の人間と殆ど変わりない事が多い*10。
え?悪役一号にはオークが乗ってたって?確かに女の子攫ってたけど、登場人物を豚に擬獣化して描くのはパヤオ監督特有の表現だから…
●軍隊を描く上でのアレコレの問題を避けられる
異世界という事で軍隊も当然架空のものである為、史実を扱うのであれば避けられない考証を避けられる利点がある。現実が舞台になると、中には変態レベル*11の考証がなされている事もあるので…。他にも、実在しない軍隊*12を舞台にしたり、時代的におかしいオーバーテクノロジー*13や、ミリタリーものによくある架空の国家等も違和感無く出せる。その為か、『大砲とスタンプ』の作者、速水螺旋人氏は「空想は楽」と語っていた。
空想、楽ですから!
— Хаями🍥Расэндзин (@RASENJIN) 2016年8月15日
変わった所だと、「作中の技術レベルを調節できる」という利点もある。レシプロ機どうしの空戦は史実だとほぼ二度の世界大戦期に集中しているが、現在の空戦は「敵より先に相手を見つけてミサイルを撃った方の勝ち」という極めて味気ないものであり、互いにケツを取り合い至近距離で機銃を撃ち合う血沸き肉躍るようなドッグファイトを行わせる為に舞台を異世界にする事は、とくに空戦を主体とした異世界ミリタリーもの*14で行われる手法である。
また、政治的なイデオロギー問題もある程度は避けられる利点がある。後述になるが、実在の軍隊を扱った場合、面倒な事になる場合があるので…
ただし、あまりに無制限すぎると荒唐無稽になってリアリティが無くなってしまうので、そこらへんはさじ加減であろう。
●必ずしも戦時中である必要は無い
異世界ミリタリーものは「ミリタリー」と言うぐらいだから華々しい戦争描写のあるものだという印象があると思われるが、必ずしもそうではなく終戦直後*15や数十年後の冷戦時代*16から物語が始まったり、戦時中であっても後方部隊の話だったり*17、変わった所だとそもそも国家間の大規模戦争自体が無い*18作品もある。
ただし、戦闘シーンが全くない作品も無い。流石に地味すぎるし多少はカタルシスも欲しいのだろう。
●真面目に考えると実はツッコミ所が多い
「異世界である」と言うの事を端的に表す為に少し地形を変えてる程度*19なら問題は少ないが、大陸の配置をまるごと変えてしまっている場合*20はそうはいかなくなってくる。欧州風文明は異世界ミリタリーものでもお馴染みであるが、生物学者ジャレド・ダイアモンド氏が代表作『銃・病原菌・鉄』で語った所によると、ヨーロッパの人間が世界を支配できたのは地理的な要因が非常に大きく、地形が変わってしまえばどの文明が支配的になるか解らないのだ。
更に言えば、大陸の形が違ってしまえばそもそも人類が進化しうるかどうかすら危うくなってしまう。『ワンダフル・ライフ』の著者スティーブン・ジェイ・グールド氏は、同書の中で「生命のテープを巻き戻し、条件を変えて(それこそ、大陸の形状を)再生すれば世界はまるで異なったものになる」と述べていた。
#設定厨のための想像会
— ガネオ・トカゲ (@Ganeosaurus) 2020年3月25日
・転生・転移要素が無い
・魔法や創造主等のファンタジー要素も無い
・大陸の配置や形状が我々の地球とは異なる
ような異世界で、我々のようなヒト(ホモ属)や、我々の地球のそれに似た文化は生じるのでしょうか?
FF外からでもご意見どしどしお送り下さい!お待ちしてます! pic.twitter.com/1O9JvHWAZq
上記のツイートでもツリーにぶら下げて説明しているが、一部で収斂進化の普遍性を強調する意見もある*21ものの、生物系三大奇書 で知られるドゥーガル・ディクソン氏が語っていたようにヒト型知的生命体を進化の頂点とする必要性はどこにもなく、現に約40億年に及ぶ生命進化の歴史でヒト型生物は我々を含むホモ属だけである。ディクソン氏が著者『新恐竜』で描いたように、たとえ大陸の配置が我々の地球と全く同一だとしても、歴史が違えば文明を持つような知的生命体は現れず、未だに恐竜が闊歩していたのかもしれないのだ。そんな異世界に転生しても『ジュラシック・パーク』めいたサバイバルものにしかならない。ジャンルが変わってしまった
これは、神だの悪魔だのが出てきてある種荒唐無稽であるが故に説明を省ける中世ファンタジー風異世界には無い、異世界ミリタリーもの特有の欠点であろう。
●異世界を作り込むと時間がものすごくかかる
『王立宇宙軍』では、歴史、文化、宗教、民族、風俗、道具、料理、単位、文字*22、大陸の配置、太陽系、歴法まで架空のものを設定した結果、3年かかった*23。また、無理に現実と変えようとして却って使い辛くなっているデザインも少なくない*24。我々と殆ど同じ人類が考える以上ガジェットにも収斂進化は起こりうるし*25、あまりに異質なデザインにしすぎると異星人が作ったかのように見えてしまったり*26、観客がそれと認識できなくなってしまう可能性がある。同作品で、宇宙旅行協会の老人達とカロックがロケットに搭載するエンジンの是非で言い争うシーンで、グノォム博士に何時までにできるかと聞かれたカロックが「ポウの4つめ!」と答えるシーンがあるが、コレを「十(とお)の4つめ」、すなわち「40日」あるいは「10月4日」だと勘違いする観客が出てしまう自体になってしまった。あまりこだわりすぎても自己満足になりかねないという事例であろう。
他の異世界ミリタリー作品だと、金も時間も拘りも足りないから大抵のものは現実世界のコピーで済ませている場合が多いし、架空の単位系もあまり出てこない*27。
言語も実在の文字をそのまま使ってるか多少装飾した程度で、登場人物の名前もヨーロッパの言語(英語、ドイツ語、ロシア語など)をそのまま使ってる事が殆ど。言語学的に綿密な架空言語を設定してもごく一部のハードSFやハイ・ファンタジー好きしか喜ばないだろうし*28、単純に覚えにくいのだ・・・。
また、商業的な理由もある。もしもエスコンシリーズで出てくる機体が全て架空機だったら、喜ぶのはニューコム社員ぐらいなものであろう。
●異世界への転生・転移*29要素は少ない
中世ファンタジー風異世界では転生(転移)があってこそのものであり、なろう用語で言う「現地人もの*30」はあまり多くないが、異世界ミリタリーものでは現地人ものの方が主流である*31。
転生や転移の要素がある作品も無い訳ではないが*32、割合で言うと少数派である。これは、中世ファンタジー風と比べていろんな意味で我々のいる現代社会と近い世界設定なので説明役となる現代人があまり必要とされないし、先行するジャンルであるスチームパンクやレトロフューチャーでも転生者が出てくるような作品は稀であった辺りが要因だと思われる。
最も、先述のように異世界なのに地球に似たものが出てしまう場合「実は転生者が来訪していたんだよ!」というようなジョーク*33がファンの間でまことしやかに語られる事もある。
また、「鉄火場なんて知らない一般的サラリマンが戦争やってる世界に転生!」という内容は、見ようによっては『BLACK LAGOON』に似ていると言えるかもしれない。
●近世を舞台にしている、近世並みの技術力がある*34
ミリタリージャンル全般の定義論だが、馬に乗った騎士が出てきて剣や魔法で戦うような作品*35は「戦記もの」であっても「ミリタリーもの」には含まれない、とされることが多い。
近代兵器、近代軍隊がミリタリーものの前提である。
最低条件としては銃が戦争の主力であることだろうか。
●1.の代表的な作品
・宮崎駿作品
『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『宮崎駿の雑想ノート』*36等の宮崎駿氏の諸作品は、異世界ミリタリーものの初期の例と見られる。
『魔女宅』と『紅の豚』はどちらかというと歴史改変(IF)ものの要素が強く、厳密には異世界ミリタリーモノとは言い難いが(まぁ参考程度に捉えてもらいたい*37)、『雑想ノート』の一編「多砲塔の出番」には20世紀欧州風の架空の国家や兵器が登場しており、現在の異世界ミリタリーものに近い要素が見られる。
お馴染みラピュタのロボット兵、ポルコ・ロッソの愛機「サボイアS.21」、『多砲塔の出番』で悪役大佐が乗っていた超重戦車「悪役1号」等はプラモデルになっている。
1987年の劇場用アニメーション作品。GAINAXの記念すべき第一回作品。上記のように何から何までを一から考えて異世界を作り上げており、犬監督押井守氏は本格的な異世界ファンタジーをやりきった作品の例として『風の谷のナウシカ』と本作を挙げている。『ナウシカ』は遠未来が舞台のポストアポカリプスものである為、実質的には先にも後にも本作を超えるこだわりを見せた異世界ミリタリーものは無いと言っても過言ではない。
ただ、肝心の内容が「まんが異世界ライトスタッフ ~ロケットをつくった男たち~」とでも言うべき地味な内容であった為配給会社は頭を悩ませ、「愛の奇跡、信じますか?*38」だの「有り難い経典を宇宙まで取りに行く」だの口八丁手八丁の嘘八百を並べ立てた結果案の定赤字を出し、その補填も兼ねてガイナックスは『トップをねらえ!』を制作する事になったという。
また、当時はまだまだ異世界ものに対する理解度が低かった時代であり、配給(東宝東和!)がどうしても異世界の概念を理解できず「遥か5万光年彼方の惑星オネアミス」と勝手に付け足された設定を新聞の一面広告にデカデカと載せられてしまう一幕もあった。
オネアミス王立空軍のレシプロ戦闘機「第3スチラドゥ」は映画の公開から約30年後にプラモデル化される等、未だに根強い人気がある。
そして去る2022年10月28日には、放映35周年を記念して4Kデジタルリマスター版が全国の劇場で上映される事となり、山賀博之監督を初め渡辺繁氏、赤井孝美氏ほか当時携わったスタッフの面々が反応を寄せ、森本レオ氏も久しぶりに元気な姿を見せた。さらに、今までLDやVHSでしか発売されていなかった貴重な映像を再録した「メモリアルボックス」も発売される運びとなった。私ももちろん買いました。レンタルされている先発のBDと比べると格段に発色が良くなり、「もう観たorソフト持ってる」という方にもお勧めできる一品です*39。
…で、蒼きウルは?*40
1995年から散発的に発売されている、恐らく国内のフライトシューティングゲームでは最も有名だと思われる“超本格的ヒコーキごっこ”*41。「Strangereal(ストレンジリアル)」と称される架空の地球を舞台に、『エリア88』ばりに国際色豊かな航空機を駆り空中要塞や巨大レーザー砲などのトンデモ兵器群に挑んで行くビデオゲーム作品。詳細は個別項目を参照してもらいたい*42。
ここ最近は我々の存在する実在の地球を舞台にした作品が続いていたが、やはりファンの間では不満もあったようで、最新作の『7』ではお馴染みの世界観に戻された。
「歴史の流れがある程度現実と同じであることを理解した上で、なぜあの作品のあの戦争が起こったのか」なんてのを考察する動画もある*43。
『キノの旅』でお馴染みの時雨沢恵一氏によるライトノベル作品。2002年にいちばん最初の『アリソン』が刊行され、その後続編の『リリアとトレイズ』とスピンオフ『メグとセロン』が刊行された。2008年には2作を総合したTVアニメ『アリソンとリリア』も放送された。
タイトルの通りパンゲア大陸めいたたった一つの超大陸*44を舞台にした、親子二代にわたる冒険物語。アニメ版はNHKで放送で放送された為「いかにも」な仕上がりになっていた。
2002年から連載が開始された、岩永亮太郎氏による漫画作品。一人の天才によりオーバーテクノロジー的に技術が急速に進歩した世界を舞台に、戦災復興部隊の活躍を描く。2007年にはTVアニメ化もされた。ただし、現在は休載が相次いでおり、残念ながら完結は絶望視されている。もっとも、それも漫画業界では珍しい話ではないが・・・。
詳細は個別項目を参照してもら(ry
また、今作自体は現地人ものだが、「転移・転生者による技術チートによってかき乱された世界の後を、現地人の側から見た異世界もの」と見る事もできる。
島田フミカネ氏のメカ少女イラストを元にした角川書店のメディアミックスポルノ作品群。2008年のTVアニメーション作品が最も有名か。その後も続編やスピンオフが幾つも作られ続ける人気作品となり、萌えミリを人口に膾灸するのに一役買った。詳細は個別項目を参照して(ry。
当初の設定では、異世界だからなのかどうかは不明だが中国大陸がごっそり無くなってる等、大陸各部に欠損部があった。流石に現在使われている地図では改変は控えめになっている。
余談であるが、大陸の欠損はネウロイの仕業だとする意見もあるが、確かにネウロイは戦艦をも沈める驚異的な存在であったものの、劇中ではそこまでの威力があるようには見えなかったし、もしそれだけの力を持っているのなら、幾ら魔力でシールド張ってもウィッチ達などカトンボ同然だと思われる。なので、私は“最初からあのような地形の異世界”だと解釈している。
そもネウロイは一期の頃だと此方から攻撃しない限り反応を返さなかったり、ヒト型のユニットが対話を試みたりと、完全な敵性存在ではない事を示唆する描写があったが、「とにかく戦闘美少女の活躍を描く」事に作品性がシフトした為にそれらの設定は打ち捨てられ、前述のようにマクガフィン的な不倶戴天の敵役に変更された経緯がある・・・らしい。また、初期の設定だと『戦闘妖精雪風』の「ジャム」に似すぎてしまうのも原因の一つだっただろう*45。
2008年にSEGAから発売され、その後もシリーズを重ねているビデオゲーム作品。架空のヨーロッパを舞台に、サイヤ人的な「謎めいた古代の戦闘民族」等のファンタジー要素を盛り込んだ戦記を描くSRPG。2009年にはTVアニメにもなった。詳細は個別項目を参照(ry
キャラクターデザインを人気イラストレーターのRAITA氏*46が担当しており、氏の作風で特徴的な「小顔で長身痩躯、胸と尻が出たボンキュッボン」な体形をした(上記画像参照)「セルベリア・ブレス」は人気キャラクターでありやたらとフィギュア化に恵まれている。主人公メカのエーデルワイス号も一応プラモデルにはなっている。
森博嗣氏の小説を原作とした、ゲーマー監督*47押井守氏による2008年のアニメーション映画作品。
「キルドレ」と呼ばれる思春期のまま成長が止まった不老不死の人間*48達が、民間軍事会社 (PMC) の戦闘機パイロットとして戦う空戦モノ。使用されている言語こそ同じだが、時代や国籍を極端に曖昧にした作風が特徴的。
日本テレビが制作に協力しており、多数の芸能人キャストを採用し朝の情報番組『スッキリ!!』とコラボして『ミニパト』みたいな*49帯アニメを放送する等、強力なタイアップが行われたが肝心の内容はいつもの押井監督らしい難解な内容であり、実際の所、当時どこまでウケていたのかは不明である。
因みに、この作品はアニヲタWikiに投稿されていた頃にはリストに挙がっていなかったのだが、その理由は単純に私がすっかり失念していたからである。
不覚!!!!!
あと、菊地凛子氏の演技が若干ゃ棒気味なのは勘弁してやってほしい。栗山千明氏が迫真の演技を見せていたとしても。
ロシア趣味で知られる速水螺旋人氏が、2011年から2020年まで連載していた漫画作品。
架空の国家「大公国」の「兵站軍」に赴任した生真面目でちょっと気の強い女の子が主人公で、最前線から少し離れた占領地を舞台に兵隊の日常を描く。
月刊誌に隔月連載されてる為単行本の発売は年一冊ペースと遅いが、その分描き込まれた内容が特徴。
劇中使われている地図は現実の黒海近辺のものとよく似ているし、敵国の“共和国”はオスマン帝国をモチーフとしている等、正直言って歴史のifもの、仮想戦記の色が強い作品であるが、著者である螺旋人先生御自ら「異世界である」と仰られているので紹介した次第。
これについては、たとえば『大砲とスタンプ』は現実との相違があまり楽しくない(へんてこ飛行機が飛んでいたりイタチモドキがうろうろしているので重大な相違はありそう)、つまらない異世界なわけですが、わざわざ異世界にした意図はあったりするわけで(効果的だといいなあ)。
— Хаями🍥Расэндзин (@RASENJIN) 2018年1月6日
・幼女戦記
カルロ・ゼン氏が2011年からArcadiaに連載していた*50小説を元にしたライトノベルだったり漫画だったりアニメーション作品。詳細は個別項目参(ry
タイトルに反して本格的な戦記モノで、例えるなら「超ハードかつ相手が人間かつ普通に男も出てくるストパン」といった感じの*51、野郎ばかり出て来るし肝心の主人公も変顔を見せるインパクトの強い内容で作者の思想*52もあってか大ヒットした。
その人気の高さは当記事で紹介されている作品の中でも屈指のもので、現状「異世界ミリタリー」というと、もっぱら今作の事を指している。
余談ではあるが、作者のカルロ・ゼン氏が原作を手掛けている同系列作品『売国機関』では、直下に紹介している『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と国家の名前が被っちゃった*53珍事もあった。
異世界ミリタリーものにおいて、「それっぽい」固有名詞を用いることの難しさを表した出来事であろう。
暁佳奈氏による2015年のライトノベル作品、及びにそれを原作とする2018年のTVアニメーション作品。京都アニメーション大賞唯一の大賞受賞作品。
「テルシス大陸」という架空の超大陸*54を舞台に、身も心も傷ついた戦闘美少女がタイピストとして第二の人生を生きる姿を描く。両腕の義手や「
TVシリーズの放送中は所謂「萌え」とはやや離れた内容と、同クールにあの『ポプテピピック』があった事、どちらかと言えば「オタク向けコント・バラエティ番組」に近かった『ポプテピ』を除いても『ゆるキャン△』『
また、2本ある劇場版のうち後者は歴史的に見ても珍しい程の不幸に見舞われた事でも特徴的であり、互いに関連の無い2つの事象によって二度も延期する事になったのは、日本映画史上でも例がない不運では無いかと思われる。
奇跡的に、2020年9月18日に無事公開と相成ったが*58、本来の公開予定日は同年1月10日*59であった。じつに8ヶ月と8日の延期である。アハト・アハトかよ。延期を繰り返している内に、後から企画が始まった『荒野のコトブキ飛行隊』の劇場版に先を越される羽目になる事もあった*60。
苦労の甲斐はあったのか、漸く公開された劇場版は初登場2位にランクインするなど各地で大ヒットを記録した。良かった・・・。
そして、2021年10月29日にはTVシリーズの再編集版が、11月5日には劇場版第一作『外伝 永遠と~』が、2夜連続で「金曜ロードショー」の枠で放送され*61、翌年の2022年11月25日には劇場版第2作の方も放送された。
私はてっきり、地上波で全国的に再放送をするのなら、『ラブライブ!』や『SIROBAKO』などで実績もあり、内容的にも適切なNHKでやるものだと予想していたが、現実は何とまさかの日本テレビ系列であった。
深夜アニメのTVシリーズが再編集されゴールデンタイムの映画枠で放送されるなんてのは『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などの超ヒット作品に限られており、そういう点でも大きな衝撃を与えた。
すぅんごぉいじゃないかぁヴァイオレットちゃあん、天下のジャンプ作品と並ぶなんてなぁ!
・・・なお実際の所はそんなに視聴率が良くなかった(6%程)そうだが、深夜アニメの総集編をいきなりゴールデンタイムのお茶の間に放送すればそうもなろう!(鉄仮面)というものだ。放送できた事自体が快挙のようなものだし。
2019年のTVアニメーション、及びにアプリゲーム作品。海が殆ど失われた異世界「イジツ」*62を舞台に、「穴」から落ちてきた航空機を駆る空戦もの。異世界ミリタリーものとしては珍しく西部劇がモチーフであり、主人公たちは軍隊ではない*63のが特徴。
『ガルパン』のスタッフが主に制作した為「二番煎じ」との色眼鏡で見られてしまった感があり、萌えキャラらしからぬ性格の登場人物や大量に売れ残ってしまった関連商品から放送当時の評判は良いとは言えず、失敗作の烙印を押されがちなもののあまりに悪評が目立ち過ぎているきらいがあり、一方的に駄作だと斬って捨てるべきでは無いとする意見も多い。
その一方でアプリは比較的好調だったらしく*64、企画段階からゲーム化も前提にしていた辺り『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』と同様のメディアミックスを前提とした作品であり、アプリの宣伝アニメと見るのが妥当であろう。
前述の通り劇場版の公開も果たした事であるし、一定以上の人気はある作品だと見て良いと思われる。
仮想戦記マニアの中で知らない者はいない超大御所作家の故・佐藤大輔氏の原作をもとに、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のキャラクターデザインで知られる漫画家の伊藤悠氏が作画を務めた漫画作品。主人公の新城直衛はアクの強いキャラクターでミリオタの間では今なお人気がある。
詳細は時間が無いので後日述べるが、今まで当記事で紹介していなかったのは『スカイ・クロラ』と同じく忘れていただけである。
このアホ!バカ!マヌケ!タコ坊主!!
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【2.の特徴】
●2.の概要
こちらのルーツはハッキリしており、1971年のSF小説『戦国自衛隊』から始まった架空戦記ブームがその起源だと思われる。ブームの中で『戦国の長嶋巨人軍』のような怪作も生まれたが、より現代の異世界ミリタリーものに近い設定の作品として1979年のジェリー・パーネル氏のSF小説『地球から来た傭兵たち』が挙げられる。こちらの舞台は異世界ではなく地球外の惑星な点が、時代とお国柄を忍ばせる。
また、このタイプの異世界ミリタリーものは「地球なめんなファンタジー*65」と呼称される事も多く、詳しくは個別項目を参照してもらいたい。・・・と、言うより「小説家になろう」に代表される各種小説投稿サイト発症、いえ発祥の異世界転生・転移系ファンタジー作品が流行した影響か、何とも嘆かわしいことに現在では「異世界ミリタリー≒地球なめんなファンタジー」とされているような風潮が感じられる。
●魔法生物や亜人種が出せる
1.の定義では出すのが難しかったこれらの存在であるが、2.の定義だとむしろ違和感こそが持ち味である。異世界ミリタリーものにおいて「典型的なファンタジー存在と近代兵器が戦ったらどうなるか?」というクロスオーバー的なシミュレーション要素は醍醐味の一つであるし、近代装備に身を固めた自衛官とエルフのような典型的ファンタジー世界の住民が交流するジェネレーションギャップ的なおかしみも魅力の一つだろう。
●異世界“転移”ものが大前提となる
自衛官が転生して中世ファンタジー風の軍隊に戦術指南をしたり、ショット・ウェポンばりに異世界で兵器開発に励んでも面白そうだが、その場合『戦国自衛隊』からの伝統である近代兵器による無双や、「限られた物資をいかにやりくりして戦うか」といった戦術的な魅力は無くなってしまうし、前世のスキルをフルに活かせるような近代的な軍隊がある異世界に転生したら、1.の定義に近くなってしまう *66。
●政治的に色々面倒な事になってしまう場合がある
1.の定義とは真逆に、実在の軍隊を取り合う以上政治的な話題にはデリケートにならざるを得ない。特に自衛隊を扱う場合問題は尚更で、『GATE』のTVアニメが放送中の頃は良くも悪くも話題になっていた。
●2.の代表的な作品
2006年からArcadiaに投稿*67、その後2010年に物理書籍化された柳内たくみ氏による小説作品。『迷彩君』の竿尾悟氏によるコミカライズや、2015年から翌16年にかけて分割2クールでTVアニメ化もされ、現在も続編が計画される等人気を博している。詳細は個別項目(ry
高校生時代に自身のWebサイトで連載していたオリジナル小説のリメイク版を2011年から「小説家になろう」で連載、その後書籍に移行した浜松春日氏の小説作品。転移型で異世界との相互移動が不可能だったり、海上自衛隊がメインだったりと『ジパング』に近い内容。
世に出たのはこっちの方が先なのにGATEの後塵を拝したり、コミカライズやアニメ化もされなかったり、作者が誹謗中傷に晒されて精神を病んでしまったりと、とにかく不遇な印象がある作品。早く報われてほしい。誰か救ってあげて
2013年に「小説家になろう」での連載を開始、その後2017年に物理書籍版が発売された「みのろう」氏による小説作品。
物理書籍版の挿絵担当はtoi8氏と無駄に豪華である他、「日本列島が丸ごと異世界召喚された」というあらすじを読んでいるだけで頭が痛くなってくるような設定が特徴であるが、実は日本列島の一部や全てがタイムスリップしてくるような作品は既に書かれている*68。
「地球なめんな」タイプの異世界ミリタリーものと、架空戦記ブームの深い繋がりを感じさせるエピソードである。
上記三作品以外にも、各種小説投稿サイトには同様の設定を持つ作品が多数投稿されている。塹壕戦よろしく、軍用スコップ片手に突撃してみるのも一興ではないだろうか?スコップが折れても責任は持てないが
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【異世界のようで異世界じゃないちょっと異世界なミリタリーもの】
●「異世界のようで異世界じゃ(ry)」概要
冒頭で記したように、異世界ミリタリーものとは、どちらの定義であっても「我々の地球とは異なった世界」を舞台にしているのが大前提、つまりテグマーク氏(後述)が提唱する平行宇宙の定義に合致するものであるが、我々の時代から遠く離れた未来を舞台にしたミリタリー物語にも、異世界モノのような作風をした作品が存在する。
・・・起源?解らん(丸投げ)
●「異世界のようで異世界じゃ(ry)」.の代表的な作品
神堂潤氏による漫画作品。1999年より連載中。「オービターアイズ」と呼ばれる衛星兵器*69によってICBM等の大量破壊兵器が使用不能*70になった未来の黒海付近の戦場で、「SAA(スペシャル・アサルト・アーマー)」と呼ばれるパワードスーツの一種を身に纏った兵士達が繰り広げる戦記物語。
上記の『大砲とスタンプ』と同様、月刊誌に隔月連載されていたが、掲載誌の休刊と移籍を繰り返した結果、現在ではファンの間で“補給物資”と称される年一冊の単行本が書き下ろしで発行される*71という、破格の待遇で作品が継続されている。
また、単行本には歴史年表や軍隊の編成、戦役などが記された超詳細な設定資料が付録として巻末に添えられている非常にマニアックな作風だが、劇中のメイン要素であるパワードスーツ「SAA」は登場人物の表情が解り易いように目と口の部分が露出していたり(一応フルフェイスタイプもいるが)、TCVブレード(超音波カッターのようなもの)で装甲をスパスパ切断したり、主要人物達が笑っちゃうぐらい無双する等、硬派一辺倒ではないケレン味を重視した演出も魅力的。
実在する銃火器や兵器が(名前を変えて)登場する他、かつて存在した超大国、「環太平洋民主同盟C.P.D.U.(サーカム)」の設定や、上記のオービターアイズを造った“ステイツ(アメリカ合衆国)”等の旧時代の遺物が登場する辺り、我々が暮らす世界の未来の物語である事を示唆する描写がいくつかあるが、作品が纏っている空気感やディテールは非常に異世界ミリタリーものに近い雰囲気を感じる。
自分が決めた定義に自分で縛られるのもアレな話だが、「異世界ミリタリーもの」というジャンルの定義の曖昧さを感じる作品である。
ご存じジブリ作品*72。前述のように、ルンペン監督*73押井守氏は上記『王立宇宙軍』と並んで異世界ファンタジー作品の代表作として挙げていたが、原作の冒頭で「ユーラシア大陸の西のはずれに発生した産業文明は・・・(中略)・・・1000年後に絶頂期に達しやがて急激な衰退をむかえることになった。」という記述や、巨神兵の歯に刻まれていた「東亜工廠」という商標など、我々が住んでいる世界の遠い未来である事を示唆する描写がいくつかあるので、やはり上記のようにポストアポカリプスに相当する作品だと思われる。また劇中使われている地図も黒海付近を上下反転させたもので・・・黒海多いな。
ただし、アニメ映画の印象が強い『ナウシカ』であるが、原作では「土鬼(ドルク)諸侯国連合」が登場しトルメキアと大戦役を繰り広げるなど戦記モノとしての側面も大きく、現代の異世界ミリタリーものへ与えた影響は計り知れない。
田中芳樹氏によるSF小説シリーズ。日本を代表するスペースオペラ作品であり、40~50代のオタクおじさん達の間では共通言語と呼べるまでの知名度を誇っている。
特に旧アニメ版は、主にOVAとして制作されたものの、長大な原作を割愛するどころかアニオリエピソードまで追加し、最終的に百数十話を超えるエピソードが作られた。観る方がシンドイよ!
その後2018年から新アニメ版『Die Neue These』(通称ノイエ版)が制作されたが、何故かNHK教育(現Eテレ)で再放送されていた。現場の人間に銀英伝世代の者でもいたのだろうか? 『進撃の巨人』もNHKで放送された事があったが、正直それらの作品を流せるなら、上記の作品群でも(ストパンとかは流石に無理だとしても)『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ぐらいなら不可能ではない*74気もするが。
正直、NHK教育で深夜アニメを流すなら『ボブネミミッミ』がいちばん向いている(子供は教訓めいた良い話より、ああいったシュールギャグの方を好む傾向がある)とかツッコんではいけない
・・・閑話休題。作中の舞台は主に遠未来の宇宙なので劇中ではあんまり意識する事は無いが、過去編では“西暦”や(我々の)地球の世界地図が登場する等、異世界ではなく遥かな未来のこの宇宙である事は事実のようだ。
んだが、異様に中世~近代ヨーロッパの貴族趣味をした連中が出てくる辺り、その要素は今の異世界ミリタリーものにも大いに受け継がれているのだろう。
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【異世界に行きたい!どうすれば?】
●「行き方」概要
『数学的な宇宙』の著者マックス・テグマーク氏が語る所によると、並行宇宙には4つのレベルがあるらしいが、異世界ミリタリーものにおいては「レベルⅠ多宇宙」か「レベルⅡ多宇宙」に当たるものと思われる*75。
●魔法の存在しない異世界
まず魔法の無い異世界であるが、これはつまり我々の地球と物理法則が同じという事であり、これはレベルⅠに相当する。テグマーク氏の表現を借りれば「物理の授業では同じ事を学ぶが、歴史の授業では異なる内容を学ぶ」のだ。
レベルⅠ多宇宙は時空的には我々の宇宙と同一であるが、我々の世界を構成している素粒子の種類は有限であり、組み合わせのパターンにも限りがあるので、超々遠距離には我々と全く同じクローン地球が存在する可能性も確率的には有り得るのだ。その「超々遠距離」というのは本当に尋常ではなく、具体的には10の10の29乗乗という何だかよく解らん距離*76にある。単位は光年だろうがミクロンだろうが何でも良い。ここまで桁数が大きくなると、単位が何であっても誤差以下の違いでしかなくなってしまうのだ。まるで意味がわからんぞ!
そんな遠距離に行こうにも、正攻法では光の速さを超えて移動する事は出来ないので到着する頃には多分宇宙が終ってるし、ワープエンジン*77を使っても、そのような超々光速航法を行うには文字通り宇宙一つを犠牲にするようなエネルギーが必要になる。
つまり、ヴァイオレット・エヴァーガーデンちゃんには逢えないということ。スミカ・ユーティライネンです(・ω・` )
●魔法が存在する異世界
一方『幼女戦記』や『GATE』のような魔法の存在する異世界は物理法則からして異なる訳で、こちらはレベルIIに相当するだろう。
宇宙はビッグバンによって始まった後「インフレーション」と呼ばれる急激な膨張を起こしたが*78、一様に膨らんだのでは無く、某夢の国で売られてる風船のように不均一に膨らんだハハッとすれば、膨らみ方の違いにより異なった“泡”の領域が生じ、それが別の宇宙になる。また、それとは別の説で、ブラックホールができるとその内側で新しい宇宙が創られるという説もある。こちらの別宇宙も異なる物理法則を持つらしい。
だが、異なる“泡”の領域を行き交う方法は皆目検討もついていないのが現状らしく、またブラックホールの向こう側に行こうと突っ込んでも潮汐力という力でぺしゃんこになってしまう*79し、新しい宇宙を創ったブラックホールはどっちみち蒸発してしまうらしいので、こちらも難しいだろう。
そもそも我々の宇宙と繋がれるならそれはつまり同じ宇宙という事であり、別の宇宙では無くなってしまうのだ。
つまり、ターニャ・フォン・デグレチャフちゃんにも逢えないということ。スミカ・ユーティライネンです(´・ω・`)ノシ
逢えない方が幸せかもしれないとか言ってはいけない
●異世界のようで異世界じゃ(ry)の世界
『ナウシカ』や『redEyes』のようなポストアポカリプス後の中近~遠未来の世界は我々現代の読者から見ればそりゃ異世界であるが、我々の宇宙から地続きの未来の姿でもあり、こちらはテグマーク氏の定義によれば多宇宙には含まれない。
さて、極めて困難とされる過去へのタイムトラベル*80に対し、未来へのタイムトラベルはウラシマ効果を使えば簡単に行けると聞いた事は無いだろうか?
確かに、高速で移動すれば時間の進みが遅くなるのは事実なのだが(実際、GPSにもその補正が組み込まれている。これ豆知識な*81)、その「時間の遅れ」が生じる割合は悲しくなるほど低い。光速の50%という速度を出しても時間の遅れは僅か1.15倍になるに過ぎないのだ。異世界と見紛う程の遠未来に行きたければ光速の99.99999・・・という殆ど光速の域に達した超攻速ガルビオン*82な速度を出さねばならない。
さらに、SFなんかではホイホイ亜光速に達しているが、現実は厳しい。光速の壁どころか、亜光速を出すことにすら困難が伴うのだ。
まず、宇宙空間は空虚な印象があるし実際非常にスカスカなのだが、それでも全くな真空ではなく微粒子レベルで物質が存在している*83んだが、亜光速になるとその程度のサイズの物質が持つ運動エネルギーですら危険になるのだ。更に、宇宙マイクロ波背景放射が亜光速になるとドップラー効果で青方偏移を起こしガンマ線を浴びて死ゾになってしまうので、どっちみち無理と言う事である。
ではコールドスリープはどうか、と言うと、まず思い浮かぶのは精子のようにカチカチに凍結させる冷凍睡眠だと思われるが、普通に冷凍しただけでは水分が膨張して細胞が破壊されてやはり死ゾになってしまうのでどうにかこうにかして不凍液に置き換える*84技術を開発すれば可能性はあるが、宇宙空間では*85別の問題が出てくる。宇宙空間を飛び交う高エネルギーの宇宙線は容赦なく船殻を貫通し、身体を構成する分子をビリヤードの球のように弾き飛ばし構造を破壊してしまうのだ。起きている状態なら多少は自己治癒するが、凍結されている場合は破壊される一方である。
もう一つの方法として、SFの古典である名画『2001年宇宙の旅』で描かれていたような、意図的に体温を下げて動物の冬眠と同様に代謝量を極端に低下させる方法もあるが、冬眠する齧歯類のヤマネは同じぐらいの大きさのハツカネズミより寿命が長いが、それでも3倍程度である。また実験では1年間ぶっ続けで眠り続けた記録があるが、裏を返せば長期のコールドスリープでは定期的に起きる必要があると言う事だろう。つまり、この方法も困難が伴う。
因みに、前述のバザード・ラムジェットであるが、現実的に試算した所ラムスクープ*86がデカくなりすぎる上にそもそも星間物質が希薄過ぎる、仮に加速出来るまで星間物質をかき集めたら今度は抵抗が大き過ぎてマトモに加速できない (それどころか、宇宙船のブレーキに使えるとまで考えられているらしい)という散々な結果が出ている。
つまり、グラハルト・ミルズさんにも逢えないということ。霞スミカです(`・ω・´)
絶対に逢いたくない。というか逢った時にはすでに死んでいる
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【番外編】
●番外の概要
1.と2.の定義を併せ持つ作品(20世紀欧州風異世界の軍隊と中世ファンタジー風の異世界が繋がる、またはエルフやオーク等のファンタジー生物がいる異世界ミリタリーもの)はまず見ない。理由はややこしすぎるからだろう。
以下に、異世界ミリタリーものと呼べるかどうかちょっと怪しいが一応紹介すべき作品を列挙しておく。
●番外に当たる代表的な作品
・ファンタジーロボット系作品
ロボット作品の片隅で密かにジャンルを築いている「ファンタジーロボットもの」であるが、日本における元祖異世界ファンタジー『聖戦士ダンバイン』やTRPG作品『ワースブレイド』とその小説化作品『
余談だが、『ナイツマ』はなろう版だと作者直筆と思われる中世の騎士や鎧武者を強く思わせる特徴的なデザイン画が掲載されていたのだが、恐らく(イカルガが特に顕著だが)先述の「聖刻1092」に登場する操兵の影響が強く、デザインが似すぎてしまう事を危惧したのか物理書籍版では全く反映されずよくあるアーマードコア*87みたいなメカデザインに改められてしまった。アニメ化や立体化された時もそのデザイン準拠だったのが残念であった・・・。
また、架空の「アストラギウス銀河」が舞台の『装甲騎兵ボトムズ』や、「星歴2148年」といった架空の暦法を使う『86-エイティシックス-』も、ある意味異世界ミリタリーものと呼んでもいいのかもしれない*88。
詳細は個別項目(ry 艦これと並んで萌えミリブームの火付け役となった2012年のTVアニメーション作品。リベラル派の水島監督らしく(?)タイトルに反しパンチラのシーンすら無いなど、先駆者たる『ストパン』と比較して意図的にポルノ要素を排した作風は広く(でも無いか・・・)支持を受け、劇場版は大ブームになった。
「戦車道というものが存在し、それらを行える社会構造がある*89パラレルワールドの話だから」という理屈で*90、『放課後のプレアデス』を蹴ってまで2016年の星雲賞メディア部門を受賞した…という理由で一応リストに入れたのだが、登場する兵器や国家*91は全て実在のものであり、正直な所ガルパンが異世界ミリタリーものと言えるかは少々怪しい所がある。そもそも星雲賞は過去に、とてもSFとは言えないような『となりのトトロ』や『CCさくら』、制作者ですらSFとは思っていなかった『ママは小学四年生』等が受賞しており、また『こち亀』が受賞した際は長期連載が終了した頃であった為、功労賞的な意味合いがかなり強かったものと思われる。このように、星雲賞はかなりミーハーというか、「その年にオタクの間で流行った作品に贈られる賞」といった意味合いが強い*92。
詳細は個別項目を参照してもらいたいが、当初は典型的な異世界ファンタジーの世界観だった「ファンタジーバトル」の4万年後の未来とされており、宇宙エルフ、宇宙オーク、宇宙ドワーフ等が盛り沢山の楽しい世界であった。宇宙モンスターや宇宙邪神などは引き続き登場するものの、残念ながら現在では設定上の繋がりは曖昧にされてしまい、異世界ミリタリーものとは言い難くなってしまった。
ロシアはモスクワに本社を置くゲーム会社のGaijin Entertainment*93がサービスを提供しているコンバットTPS/FPSゲーム。
基本的に史実のWWⅡ~戦後世代の兵器が登場するゲームで、本来異世界要素は全く無いのだが、独特の物理演算に起因する奇妙な現象が多発する事から、プレイヤー達の間で「地球から遠く離れた、別の物理法則に支配された惑星」と称されるようになり、「惑星WarThunder」と呼ばれるようになった。
要するに、ユーザーの間でジョーク的に異世界ミリタリーものだと語られるようになったのだが、地球からどれだけ遠く離れていようがこの宇宙に存在する限り物理法則はどこの惑星でも同じであり、もし物理法則が違う惑星があるのなら、それは別の宇宙に存在する惑星である。「もし高度に発達した文明を持つ地球外知的生命体がいるのなら、何らかの言語ではなく数学*94を用いてコンタクトするのでは」という話はSFなんかでもよく出てくるし、地球外知的生命体探査(SETI)でも真剣にそのような検討がされていた。OSETIもいいけどカレーもね!!
戦史を調べるのもいいけど、たまには物理学や天文学の本も読んだ方が良いんでは?
あと、「大気中にガソリンが漂っている」と称されるほど喧嘩っ早い気質のユーザーが多い住民事情も、独立した惑星扱いされる要因らしい
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【ボツネタ集】
●没にした作品とその理由
2016年のオリジナルTVアニメーション作品。対戦車ライフルその他もろもろに跨る魔女(美少女だけど)というケレン味溢れるコンセプトが魅力。
没理由はというと、地形はそのまま*95、当然地図もそのまま、国家は名前を差し替えた程度*96、そして登場する兵器も実在のものをそのまま使っている*97、さらには言語まで一緒となると、これでは現実世界と違うのは魔女だけでは?というところが引っ掛かった次第。あと百合百合し過ぎるのもちょっと…
中島三千恒による日本の漫画作品。2011年より連載中で、2018年にはコミックスに付属でドラマCD化も果たした。
没理由は単純に、読んだ事が無いから。ファンの皆様、スマン。
カトウコトノ氏による、2007年から連載が開始された日本の漫画作品、及びにそれを原作とした2017年のTVアニメーション作品。
没理由は、親切なwiki篭りの方が追記してくれたように、技術力が近代以前であるから。
テレ東とアニプレックスがブチ上げたオリジナルアニメプロジェクト(及びに放送枠名)「アニメノチカラ」の記念すべき第一弾として制作されたオリジナルアニメーション作品。
この手のプロジェクトは大抵立ち上げても上手くいかない事、ガストの『アトリエシリーズ』で知られる岸田メル氏のキャラクターデザインを全く再現できていない作画*98等々のネタ要素が当時は色々と茶化されたが、なんだかんだ言って10年以上経過した現在でも根強いファンに支持されている。
ポストアポカリプスで正しいと思います。
— HR 1のVÅLNAD.X-9 (@GHOSTWING27) 2020年11月2日
一見、一昔前の文化度を持つ彼らの世界は、大戦争で文明を築ける土地を失った人類が集まり、残った文明が融合した、文字通りカオスな状態です。その世界での小さな日常を描いたのがソ・ラ・ノ・ヲ・トです。
彼らは我々の未来の姿として描かれています。
没理由としては、そもそも異世界ではなく、われわれの世界と地続きのポストアポカリプスものである事から。複数の文化圏が混ざり合った世界観も、異世界らしいエキゾチックさを狙ったものではなく、世界が荒廃して文化が逸脱した事を表している。
他にも言いたい事は色々あるが、残念ながら時間が無い。次を待たれよ!
不満があるファンの方々は、ブログのコメント欄か私のヒ垢宛に異議申し立てを行って下さい。上手くプレゼンテーションして頂ければそのうちリストに入れるかもしれません。
どうでもいいけどコレ、『ソラノヲト』を除いてタイトルが全部「〇〇(漢字2文字)の××(カタカナ)」ですね。全くの偶然なんですけど、面白い。
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【事の顛末というか愚痴というか逆ギレというか】
さて、上記の通り、本来この記事はアニヲタWikiに投稿されていたものを改稿したものである。そこにはまっとうな批判*99から「”アニヲタらしい”ニッチでディープな内容」等の擁護意見、殆ど難癖みたいなものまで様々な意見が寄せられたが、なかでも驚いたのが「転生や転移の要素が無ければ異世界ものとは言えない」という意見だった。
まさか、そんな変な考えをしているヤツがいるなんて夢にも思わなかったし、「手前勝手な定義を振り回されても困るんだが・・・」というのが素直な感想だったのだが*100、一応調べてみると驚いた事にアニヲタでは本当にそのように定義されていた。郷に入っては郷に従え、という事か?
しかし、そんなバカげた定義は受け入れ難いし、げんにニコ百では現地人モノも異世界作品であると記述されている。
それに、アニヲタWikiじたい独自研究の激しい所があり、永井豪氏の漫画作品『バイオレンス・ジャック』(初出は1973年)が「世界初のポストアポカリプス作品、しかもあらゆるジャンルにおける先駆け」とされている*101驚愕の記述が存在する*102。この例を見ても、アニヲタWikiに記述されていた定義を無批判には受け入れ難い事が解っていただけると思う。
さすがに私以外の方もこの風潮には疑問を感じているようで、かのラノベ天狗氏を含め、はてなだけでも3つエントリが見つかった。
因みに、私は呼称案の中では「ISEKAI」が気に入っている。蔑称でも構わないよ、どうせロクなもんじゃないし。
余談であるが、これらの作品群は韓国だとひっくるめて「次元移動もの」と呼称されるようだ*103。それはそれで誤りではあるものの*104、少なくとも紛らわしさは無い。
また、上記のエントリも執筆した作家で評論家の前島賢氏は自身のツイッターでアンケートを行い、結果は「別の世界であれば異世界」が86.7%、「転生・転移要素は必要」が13.3%であった。
— MAEJIMA Satoshi (@MAEZIMAS) 2016年1月31日
しかし、このアンケートも4年以上前に取られたものであるから今は状況が変わっている可能性もあるし、私はそんな変な考えの者が13%も居る事が驚きだった…。
とまぁ、こんな感じで異世界の定義について説明しても「何かしら現実世界との繋がりがあるワケでもない、単なる架空世界まで“異世界”とするなら、殆どの創作物は異世界モノになる」と返されるので堪ったものではない。
このような主張をする者は何故か決まって少年漫画の世界を例に挙げるのだが、彼らの言い分を聞き入れるなら『アンパンマン』や『おしりたんてい』、『はなかっぱ』のような絵本まで含める事になる。本当にキリが無くなるぞ。
まぁ、10の26乗歩譲って『ONE PIECE』辺りならまだ異世界と認めても良いかもしれないが、大抵の場合は異世界というよりはただ単に雑なだけだと思われる。ただし、悪い事では無い。絵本や少年漫画の対象年齢的にくどくどと世界観の成り立ちを描写しても冗長なだけだろうし、ジャンプ漫画なら爽快なアクション活劇のテンポを損なう事にも繋がりかねない。
どうやら彼らにとって単に“ファンタジー”と言うとそれ即ち「異世界ファンタジー」の事になってしまっており、彼等の頭には「ロウ・ファンタジー(エブリデイ・マジック)」という考えがすっぽり抜け落ちているか、知っていたとしても大きく異なる概念に変化している可能性があるようだ。
ロウ・ファンタジー(エブリデイ・マジック)ってなんじゃらほいと言われると、まぁ平たく言えば現代が舞台のファンタジー作品の事である。具体例を挙げると『Kanon』『きみと波にのれたら』『天気の子』『TED*105』等が代表的だろうか。
また、登場するのがロボットや異星人である為厳密にはSF*106であるが、『ドラえもん』や『うる星やつら』等の作品群も「ロー・ファンタジー」と似たような物語の構造をしてる気がするんだっちゃ。うふふふふふふ…*107
具体的なジャンルでいうと、先述のラムも該当する『落ちもの』や『魔法少女もの』が該当すると思われる*108。
もしどうしても転生・転移がなければいけない!現実世界と繋がってなきゃヤダ!!と言うのならば、シェアード・ワールドじみたどれも似たり寄ったりのビデオゲーム的な紋切り型の異世界ではなく*109、せめて『神々自身』か『天の筏』ぐらい違う異世界*110に行ってから主張してほしい。きさまら全員、パラ宇宙送りだ!
・・・自分で言うのもなんだが、千巣負湾打*111みたいな事言ってるな、私。
老害丸出し発言をした所で、私にはビタ一文入らないアフィリエイト・・・ですらないリンクを貼ってお別れします。
それでは、また“はてな”で逢いましょう。ヒにはしょっちゅう顔を出してますけど。
かつては、加藤直之氏による激渋い表紙絵だったのだが・・・。
初期の版では藤子不二雄氏のおどろおどろしい挿絵だったのだが、後の版では内容を反映した横山えいじ氏によるコメディタッチの表紙になっている
そのための文明、あとそのための言語・・・?銃!病原菌!鉄!
時代は感じる内容だが、名著である事に変わりはない。
ドラえもんに非ず
豚ァ!
↑の愛機
異世界モノの金字塔
ピーエムオフィスエー オネアミス王国 空軍戦闘機 第3スチラドゥ 単座型 1/72スケール 全長約205mm プラスチックキット PP060
- 発売日: 2017/07/21
- メディア: おもちゃ&ホビー
王国空軍の名レシプロ戦闘機
私のはじめてのエースコンバット
いつの間にこんなモノが・・・。2クールをBD1枚に収められるのは、減価償却の終わった深夜アニメだからこそ出来る事なのだろう
電子版もあるでよ
パンツじゃないにしても限度がある
なんにんめだセルベリア
RAITA氏の同人誌にも出てきたのに、影が薄い上にプレミアがついてしまったエーデルワイス号・・・(´;ω;`)ウッ
上記のエピソードが印象的な機体 流体力学の限界も感じる
電子版もあるで(ry
いちばん好評のコミカライズ版
感動!君も泣け(原作はちゃんと京アニの直営店で買ってあげてね)
豪華!!君も買え!!!
洋画の度重なる延期や劇場公開の断念が相次いだ事により、2020年下半期ほぼ唯一の超大作となった
白熱のレース!熱い友情!ル・マンにかけた男たちの物語 正直、欧州版タイトル『Le Mans 66』の方がすき
セルレンタルが無いので、映像ソフトを入手するにはこれを買うしかない。この使用にはかなり困惑させられた
私も買ったエンマのフィギュアだが、彼女に限らず関連商品はどれもかなり売れ残った
主演は千葉ちゃんだよ!真剣佑のお父さん!
伝説の怪作 数十年の時を経てマンガにもなった
正直コミックス版の印象が強い
何事にも先駆者というのはいるのだなぁ・・・。
超硬派本格的パワードスーツ戦記 ~ビックリ人間達を添えて~
何故か学校の図書室やコンビニにも全巻置いてたりする
物理メディアだけでなく、Amazon Primeでも全話配信中だ。君はすべて見る事が出来るか!?
たけーよホセ
カク先生の本はだいたい同じ内容だから一冊読めば十分とか言ってはいけない
「インフレーション宇宙論」の提唱者、佐藤勝彦先生が凡人にも解り易く解説してくれる本。
つまり、デビガンに核と指とオカモチを積めば最強という事。スミカ・ユーティライネンです(´・ω・`)ノシ
ブラックホールに消えたやつがいる~♪
奇跡のソフト化
SF作家の方のポール・アンダースン
数十年越しの日本語吹替版収録! でも殆どセリフが無い映画なのでやっぱり寝ちゃう
そういえば、昔にも「IN ACTION!! OFFSHOOT」なんてのがあったな・・・
なろう初のロボットものがキット化されるのは確かコレが初だった筈 偉業である
残念ながら、「クロスフレーム」のコンセプトは長続きしなかった
この映画がきっかけで、一時期は信者が「○○はいいぞ!」みたいに暴れていたが今は幸いだいぶ落ち着いた。TVシリーズを観ていなくても楽しめる娯楽アクションなので、あの頃の偏見がある方も一度は観てほしい
タイアップ作品ながら、「知る人ぞ知る名作」として評価が高い
売りスレでは史上最強のアニメ作品
君たち服を着なさい
ドラマCD付属の限定版、中古で買う時はきちんと確認しようね・・・。
↑の画像は原作版だったが、こっちはアニメ版
筋肉はゴリラ!牙は狼!燃える瞳は原始の炎! 二メートル二十の(ry
未だにメーカー在庫があるのにも驚かされるが、内容は非常に面白いので「二次元」をアニメかマンガの世界としか思ってない方には是非一読おススメしたい。
おしりたんていのパラドックス(詳細は述べない)
葉鍵板の時代も今や昔
主題歌も主演声優もEXILE、というインパクトが先行しがちではあるが
愛に出来ることはもうありません お前らに抗うすべも既にありません
「お前なんかよりくまモンの方が良かった!!」 町山“おねロリキメ山ブリ男”智浩氏が手掛けた意訳は悪くなかったと思うのだが。
個人的には、アシモフ御大ってノンフィクションの科学解説書の印象が強かったりする
これぞ異世界! でも、ノウンスペースでおなじみラリイ・ニーヴン氏の『インテグラル・ツリー』っぽくもある
「そこにワンダーはあるのk」「ねえよ!!そんなもん!!!」
*1:予告編でも「不思議な異世界」と謳われていた他、LDのライナーノーツや製作スタッフの証言でも繰り返し「異世界」と表現されていた
*3:南方や銃後の生活を世界観のベースにすると、日本人には辛気臭く感じてしまうのも要因だろう
*4:ロシア風の「リイクニ・ノンデライコ」と、フランス風の「カイデン・ル=マシーレ」
*5:ジョー・ホールドマン氏の『終りなき戦い』、ハリイ・ハリスン氏の『宇宙兵ブルース』等
*6:『幼女戦記』、『ストライクウィッチーズ』等
*7:「ストライクウィッチーズ」のネウロイ等
*9:「王立宇宙軍」のリマダの牛など。当時流行っていた「アフターマン」の登場生物に似ており、影響が伺える
*10:「戦場のヴァルキュリア」のヴァルキュリア人、「ストライクウィッチーズ」のウィッチ達など
*11:間違い探しレベルのごく僅かな相違点から戦車が造られた年代や工場を割り出す等・・・
*12:『王立宇宙軍』の宇宙軍(実在の宇宙軍とは異なり、宇宙開発の研究機関に近い)や『大砲とスタンプ』の兵站軍など
*13:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレットの義手、『王立宇宙軍』の共和国軍ホバークラフト、『エースコンバットシリーズ』の超兵器群など
*15:『パンプキン・シザーズ』、『アリソンとリリア』、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』等
*18:『コトブキ飛行隊』
*20:『王立宇宙軍』『エスコン』『アリソン』『エヴァガ』等
*21:『進化の運命』の著者サイモン・コンウェイ=モリス氏など
*22:梵字とハングルを組み合わせたような独特の文字。象形文字からデジタル文字まで考えられた
*23:それですら時間切れになってしまい、ロケットは旧ソ連式のコピーにならざるを得なかった
*24:長い一枚の紙を折り畳んだ新聞、棒状のディーム硬貨、三角形のスプーン、溝がY字状に彫られたネジとドライバー等
*25:『スカイ・クロラ』では、実際に飛びそうな現実的なデザインを心掛けた結果、劇中に登場する機体「散香」が、実在した戦闘機「震電」とそっくりになってしまった一幕があった
*26:「フリーダイヤル」ことMSA-0120が、ヘビーガンの同列機というよりはヌージャデル・ガーの親戚か何かにしか見えない辺りが解りやすいだろうか
*28:『王立宇宙軍』ですら共和国の言葉はハナモゲラ語であった
*29:実はコレも誤用。本来、「転移」とは医療用語であり、「転位」とするのが正しいらしい。私も便利なのでつい使ってしまうが、間違いである事は頭の片隅に置いておきたい
*30:近年使われだしたレトロニムだが、使いやすいので気に入っている
*31:何の気なしに追加した一文であったが、まさか後にあんな事になるなんて・・・
*33:もう少しSF的に味付けして、「実は植民惑星が舞台で、過去に人類は地球からやって来たが、その事は忘れ去られている…」と語られる事も
*34:ここの下りは、まるまる全部私がアニヲタWikiに投稿してから追記されたものである。ありがとう!Wiki籠りの名も知らぬ何処かの誰か!
*37:また、『魔女宅』に登場する乗り物は全て民生機である為「ミリタリーもの」ですらないが、「魔法が存在する近代工業文明」ものとして取り上げた
*38:岡田斗司夫氏の著書『遺書』によると、キャラクターデザインの貞本義行氏がこの台詞を聞いて「信じねぇよ」と言ったとされる
*39:でも4KウルトラHDなんて観れるTVもプレーヤも持ってないし、どうしてくれよう、この円盤?
*40:皆まで言う事ではないが、旧ガイナックスの面々が分裂を繰り返し、カラーやTRIGGER、あとGONZOなど複数の別会社にに別れ元のガイナには残り滓のようなものしか残らなかったことを考えると、制作は絶望的だという悲観論が主流である
*41:『エースコンバット2』のTVCMで実際に使われたキャッチコピー
*42:本記事が、元々はアニヲタWikiへ投稿されていた名残の一つである
*43:この行の文章も、アニヲタWikiに投稿してから追加された一文である。改めて感謝申し上げる
*44:大河で隔てられてる為、正確には3つっぽいが
*45:ストパン一期のアニメを制作したのは『雪風』と同じGONZOであり、2期では制作会社が変更されたからジャム的な敵が使い辛くなったのかも知れない(邪推)
*46:『FGO』の坂田金時や源頼光などをデザインした人、と言えば解りやすいだろうか
*47:『パトレイバー』のOVAでオマージュしていた事からも知られるように、『ウィザードリィ』時代から古参ゲーマーである。深い含蓄とアニメ業界の歴史が伺える「fallout」プレイ日記の連載は必読
*48:作中では更に、量産型のクローン人間である可能性まで示唆されている
*49:スタッフが共通してるんだから、当たり前であるが・・・
*50:よく間違われるが、なろう出身ではない
*51:冗談はさておくにしても、敵弾を防ぐ魔法シールドの描写なんかは直接的にストパンの影響を感じる
*53:ガルダリク/ガルダリケ。かつてのヴァイキング達の言葉で現在のロシアの辺りを指していた
*54:惑星最大の大陸らしいが、劇中にテルシス大陸以外の大陸は出て来ない。原作のみ、他の大陸と貿易を行っていることが台詞で語られる
*55:ひどい話だが、当時は「作画は超一流、話は三流」などと言われていた。また、ストリーミング配信サービスが隆盛を極めている現在では映像ソフトの売り上げは人気の指標となるものではなく、2020年の鬼滅ブームでは売りスレが機能不全を起こしていた
*56:難病ネタは都合3回使われた
*57:裏を返せばTVシリーズと劇場版であまり差が無いという事でもあるが、元が凄まじいクオリティな為あまり気にならない
*58:奇しくも『TENET テネット』と同日公開になった
*59:『フォードvsフェラーリ』と同日。なお『VE劇場版』が公開された頃にはとっくにTSUTAYAで準新作になっていた
*60:むろん、上映時間140分の完全新作と、119分の再編集(一部新作カット)作品の違いを考慮する必要はあるが
*61:それが発表された当初、私は映画館まで映画(残念ながらそこまで面白くなかった)を観に行っており、帰ってきたらたまたま『インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説』がしていたのでそのまま観ていたのだが、終わった直後に来週の予告が流れてマジでおったまげた記憶がある
*62:例えば、アプリ版ではハロウィンやクリスマスのイラストが描かれているが、あくまでイベント用の便宜的なものであり本来イジツには存在しないとされている。また、地球とは僅かに異なる暦に依る登場人物の誕生日の設定もあるのだが、それがユーハングから持ち込まれたものなのか、それともイジツに元々あった暦なのかは不明
*63:第1話のサブタイトルにあったように「用心棒」である。今作の海外版タイトルは『Magnificent Kotobuki』と訳されており、より西部劇ものである事が解りやすくなっている
*64:2019年2月から2020年12月までの、約1年10ヶ月の間サービスが提供されていた。鳴り物入りで配信を始めても3ヵ月持たなかったゲームも少なくないと思われるので、まぁ持った方ではないか?
*65:言葉の初出自体は『ゼロの使い魔』からであるが、起源自体は捜せばもっと古いものと思われる
*66:しかしながら、各種小説投稿サイトには既にそのような内容の作品が投稿されているという。げに恐ろしきは多様性よ・・・
*67:これまた勘違いされるが、なろう出身ではない
*68:世界で初めてディノサウロイドを考案した豊田有恒氏による『タイムスリップ大戦争』や、羅門祐人氏の『青き波濤』等
*69:フロムソフトウェア側から明言されてはいないが、『ACfa』に登場する「アサルト・セル」はほぼ間違いなくこれがモチーフだと思われる。何せ悪魔超人が出てくるゲームだし・・・ また、『ボーダーブレイク』のスタッフにも愛読されているようだ
*70:条約で禁止されたとかではなく使用自体が不可。なので搦め手を使えば出来なくはないが・・・
*71:我流の作画方法に起因する遅筆から、刊行ペースが遅いのはしょうがないらしい
*72:厳密にはその前身であるトップクラフトの作品であるが、誰も気にしない
*73:無論、本当に浮浪者であるワケは無く、あくまでそれっぽい風体というだけであるが… 口の悪いアニメおたくの間ではそのような表現が定着してしまった感はある
*74:過去に京都アニメーション作品をNHKで放送した例には『日常(再編集版)』『聲の形(劇場用アニメの地上波放送)』『ツルネ -風舞高校弓道部-』等があった
*75:一応残りの二つも解説しておくと、レベルIII多宇宙は『Steins;Gate』における世界線のようなもの、レベルIV多宇宙は「数学的に説明可能な宇宙は全て実在する」という凡人にはよくわからない代物である
*76:異世界ミリタリーものの「地球」は我々のものとは歴史や地形がちょっと異なってるので、実際はもう少し近くにあると思われる
*77:物理学者の間で「アルクビエレ・ドライブ」というものが半ば真面目に議論されている
*78:一秒より遥かに短い時間に光速より遥かに速いスピードで膨張したので、実質的には宇宙は一瞬にして現れた感じだったのだろう
*79:「カー・ブラックホール」という高速で回転するブラックホールに急いで突っ込めば可能だという「大丈夫!先っちょだけだから!」みたいな説も一応あるが…
*80:不可能という訳ではなく、キップ・ソーン氏のワームホール式タイムマシン等色々考えられているが、現代からは想像もつかないような超技術が必要とされるし、何れの方法でも造るより過去には行けない上に時間指定をする事も出来ない。スティーヴン・バクスター氏の『時間的無限大』で使われたアイデアではあるが、こりゃタイムマシンというよりビデオゲームのセーブポイントを作ってるようなもんだな・・・
*81:早速、明日学校や職場で自慢しよう!
*82:伝説的な打ち切りアニメ。ある意味1980年代のリアルロボットアニメ乱発期を代表する作品かもしれない・・・
*83:ウラシマ効果を取り扱った有名なSF小説『タウ・ゼロ』に登場する宇宙船レオノーラ・クリスティーネ号も、この星間物質を集めて加速するバザード・ラムジェット推進であった
*84:実際、アカガエル科の一種は体液を不凍液にして身体の大半が凍っても生き返るし(地球ドラマチックで見た)、それを食品に応用し冷凍しても美味しい食品を開発する研究が進んでいるらしい(ガイアの夜明けで見た)
*85:地球上に冷凍施設を作っても黙示録の災禍(正に「Apocalypse Now」だ)で破壊されてやはり死んでしまうだろう
*86:星間物質を集めるジョウゴのようなもの
*87:具体的に言えば4系のネクストAC、もっと言えばローゼンタールやアルゼブラ等のオーメル・グループ系
*88:・・・『86』の方はOPで思いっきり地中海~北アフリカの辺りが映っちゃってるので微妙な所ではあるが。人種差別を扱った重い話が故の措置なのだろう
*89:例えば、アスファルトだと戦車の履帯で傷んじゃうので道路はコンクリート敷きになっていたり、建物を破壊されると助成金が貰える等の裏設定がある
*90:山本弘氏による弁明はこちら→https://togetter.com/li/1137859
*91:細かい地域も含め。大洗町の町興しに使われたのは有名か
*92:星雲賞の名誉の為に申し上げておくと、コレはメディア部門に限った話であり、小説部門は比較的マトモである
*93:本当に日本語の「外人」に因んでいる。私が学生時代に読んだ道徳の教科書では、「『外人』という言葉は排外的な印象を与えるからポリコレ的に良くない(意訳)」みたいな事が書いてあったのだが・・・。
*95:「アルプス」など実在の地名も少し登場する
*96:ドイツ→ゲルマニア、フランス→テルミドール、イギリス→ブリタニア、など全体的にひねりがなさすぎるのが特徴。視聴者に解りやすいと言えばそうなので一律に欠点とは言えないが・・・
*97:後半には敵側の“魔女”も含め架空兵器もちょろっと登場するが
*98:当時大ヒットしていた『けいおん!』に酷似しておりしばしばネタにされた
*99:一部は修正内容に反映しています。注釈の多さはどうしようもなかったが…
*100:異世界ミリタリー自体定義の曖昧な概念だし、私もあんまり人の事は言えないが
*101:!?
*102:Twitterで識者の方々に伺ったところ、「まずあり得ない。「視覚化としては」、「日本の漫画作品としては」と但し書きをつけてもなお初ではない」とのご教授頂いた
*103:韓国でも「異世界転生」が流行している? 韓国ウェブ小説の衝撃(飯田一史) ‐ https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75645
*104:アニメ等の架空の事象を表して「二次元」と呼称する誤りは1980年代から蔓延しているが、『フラットランド』や『プラニバース』で語られるところによると、現実的に考えられた二次元世界というのは非常に不便で生きづらく、とても楽しそうな場所ではない
*105:プレゼンテーションではなく、下品なクマが出てくる方
*106:「すこし・ふしぎ」の略だが、最近はこの言葉を乱用して思考停止に陥っているものが少なくない気がしてならない
*107:因みに、原作ドラは割とキツい皮肉も言う兄貴分的なキャラクターであり、現在の保護者的キャラクターが定着したのはひとえに大山のぶ代氏のアドリブのおかげである。「おまえがのび太か」を「こんにちは、ぼくドラえもんです」に改変したエピソードが有名だろうか
*108:ただし、どちらも現在では使い古されており、魔法少女ものは奇をてらったものの方が今や主流、落ちものに至ってはほぼ絶滅してしまっている
*109:「ゲームの中の世界」という設定では無く、「魔法陣グルグル」のようなパロディ的作風のギャグ漫画(後半はセカイ系に走り意味不明になったが)でもないのに「ステータス」等の概念がある異世界があると聞いた時にはビビり散らかしたものだ…